強制性交罪と準強制性交罪を統合し、名称を「不同意性交罪」に改めるなど性犯罪の規定を見直す刑法などの改正案が30日、衆院本会議で全会一致で可決され、衆院を通過した。法案は参院に送られる。
現行の強制性交罪は、被害者の抵抗が「著しく困難」でないと成立しないと解釈され、基準のあいまいさから無罪判決が相次いだ。不同意性交罪では「暴行・脅迫」「恐怖・驚愕(きょうがく)」「地位利用」など、性犯罪の原因となる加害者の行為や被害者の状態を具体的に示した。
公訴時効は、不同意性交罪は10年から15年、不同意わいせつ罪は7年から12年に延長する。18歳未満で被害を受けた場合は、被害を認識できるまでに時間を要するケースを考慮し、18歳になるまでの年月を加算して時効をさらに遅らせる。
また、改正案では性的行為に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル