兵庫県は1日、休業要請に応じず営業していた神戸市のパチンコ店3店舗に新型コロナウイルス特措法45条3項に基づく休業指示を全国で初めて出した。指示を受けた後も営業を続けた3店舗には県外からも含め、大勢の客が集まった。
同日午後、神戸市灘区の大型パチンコ店に兵庫県職員が訪れ、全国で初めて「休業指示」を通告した。兵庫県の井戸敏三知事は記者会見し「これ以上の対応はできない。店には協力してほしい」と訴えた。兵庫県に続き、神奈川県も同日、横浜市内のパチンコ店1店に休業を指示した。全国で2例目となった。愛知県は2日正午時点で、休業要請に応じない4店舗が営業を続けていれば、休業指示に踏み切る。
「休業指示」は特措法で最も強い措置。協力の要請からさらに踏み込んだ行政処分にあたるが、事業者が従わなくても罰則はない。休業指示を受けた神戸市内の各店は取材に「答えられない」などとしている。
休業指示後に神戸市灘区の大型パチンコ店を訪れた大阪市の建設業の男性(36)は「車で1時間以上かけて来た。現場の仕事は4月中旬からない。家にいてもストレスがたまるだけ」と話した。近くの男性常連客(65)は「人が集まりすぎ。パチンコ台は8割近く埋まっている」。2日も営業するかを店員に聞いたという男性(42)は「営業するかどうかは分からないようだけど、営業してたら打ちに来るやろな」と自嘲気味に話した。【松浦隆司】
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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