「国立保健医療科学院」(埼玉県和光市)の入札で特定の業者が有利になるよう取りはからったとして、官製談合防止法違反の疑いで逮捕された同科学院元部長の無職、佐藤元容疑者(62)=東京都世田谷区=について、警視庁は29日、別の入札でも不正があったとして、同容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、佐藤容疑者は臨床研究情報のポータルサイトに関連する二つの業務の一般競争入札(2020年1月執行)で、ソフト開発会社(東京)に落札させた後、医薬品開発のコンサル会社(東京)に再委託させようと計画。部長だった19年8月~11月、両社の代表に予定価格の元になる予算額を伝えるなどして入札の公正を害した疑いがある。
入札はソフト開発会社のみが参加し、計約1400万円で落札。落札率は100%だった。
佐藤容疑者は両社の代表と知人だった。落札額のうち、同社が約200万円、再委託先のコンサル会社が約1200万円を得たという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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