最盛期に2千本あったキープボトルは550本ほどになった。盛岡市菜園で40年にわたり愛されたスナック「希林舘(きりんかん)」。コロナ禍のあおりを受け、来年4月までに閉店することを決めた。年内での閉店も考えたが、ネームプレートと写真をぶら下げたボトルを少しでも持ち主に返そうと、待つことにした。
「12月に入って半月、お客は5人。去年の12月は270人、最盛期は800人いたのにね」。店の経営者兼ママの昆恵子さん(71)は並んだボトルを見ながら言った。カウンター15席、ボックス35席。コロナ禍で遠のいていた客足は、11月半ばから県内で感染者が急増するとさらに減った。
開店は40年前。「希望のある、木々の安らぎが得られるような店に」との思いを店の名に込めた。店で客と撮った写真は分厚いアルバム十冊以上になる。
そのなかに、忘れられない一枚…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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