「がっかりいたしました」。映画プロデューサーの柏木規与子さんと、映画監督の想田和弘さん(52)が13日、それぞれの姓を選んだ婚姻届を千代田区役所に出し、不受理になった後の記者会見。柏木さんは冒頭、まっすぐに前を見つめて話した。
4年前にも同じ千代田区役所に、「妻の氏」「夫の氏」の両方にチェックを入れた婚姻届を提出し、受理されなかった。
姓をどちらかに統一することが民法で定められている以上、区として不受理という判断を下すことは、予想の範囲内だったという。そのうえで、想田さんは、「僕らは結婚している(と判決で認定された)のに、戸籍上は記載されず、独身扱いになっている」と問題点を指摘した。
現在の状態を「ずっと中ぶらりん」と表現し、2人のように国外で別姓のまま結婚した夫婦の関係を、国が戸籍で把握できていなくて本当によいのかと問いかけ、「今後、この矛盾をただしてほしい」と話した。
柏木と名乗っても想田さんと呼ばれ
4年前はニューヨークに住んでいたが、いま2人は岡山県に住む。日本でお互いに「柏木です」「想田です」と自己紹介しても、柏木さんが「想田さん」と呼ばれることをたびたび経験し、驚いたという。
保険や税金など様々な場面で、戸籍上夫婦だということを証明できないために、手続きのたびに問い合わせを繰り返してきたと説明。今後、どちらかが亡くなったときの相続や、重い病気に倒れたり事故に遭ったりした時に夫婦とみなされて同意書にサインできるかを考えると、不安が募るという。
一方、4年前と比べて選択的…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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