1型糖尿病の患者や家族を支援するNPO法人「日本IDDMネットワーク」は16日、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見した、大阪大学の坂口志文特任教授に第2回山田和彦賞を贈った。坂口さんの業績は1型糖尿病の発症メカニズムの解明や、根治療法の確立に大きな可能性を開くと評価された。
賞は2017年、1型糖尿病患者だった山田和彦さんの遺族からの寄付3千万円をもとにつくられた。1型糖尿病の根絶につながる研究に取り組む学者らに期待を込めて贈られる。副賞は1千万円。18年の第1回受賞者は、膵臓(すいぞう)の細胞など様々な細胞になれるiPS細胞をつくり、ノーベル医学生理学賞を受賞した、京都大の山中伸弥教授だった。
今回受賞した坂口さんは198…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル