制服の名札で議論、PTA会長だった弁護士が驚いた現場の感覚

 学校の理不尽なルールを変えるにはどうしたらいいのか。5年前に福岡市立中学校でPTA会長を務め、PTA改革やジェンダーレス制服の導入に取り組んだ弁護士の後藤富和さん(53)に、親と学校がよい関係を築き、変化につなげるヒントを聞きました。

 長男が中2だった2017年にPTA会長になりました。どこでどう決まったかわからないうちに僕のところに電話があって。それもびっくりしたんですけど、何より「座ってるだけでいい」と言われ、「馬鹿にしてるのか」と驚きました。

 「そんなに負担はかけません」という意味だったとは思うんですけど、親はそれぞれに仕事を持ち、その道のプロだったりするわけです。そんな無駄な時間のために僕に声をかけたのかと。

 ただ座っているだけじゃ面白くないので、「座ってるだけじゃないPTA会長」になろうと決めました。

 学校に行ってみると、先生たちの生徒への締め付けが厳しく、僕が想像していたよりもずっと耐えがたい感じでした。制服も男子は詰め襟、女子はセーラー服と分けられ、「こんな前近代的な場所がまだあるんだ」というのが率直な印象でした。

ジェンダーレス制服、先生たちに抵抗されて…

 仕事柄、「制服が死ぬほどき…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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