佐々木亮、真野啓太、小川裕介
「長崎原爆の日」の9日、菅義偉首相が就任以来初めて長崎市の平和祈念式典に臨んだ。「首相が代われば、政策も……」。地元の被爆者らは注視したが、前政権からの型通りの言葉に隔たりは埋まらなかった。
昨年、安倍晋三首相(当時)の広島と長崎の式典あいさつが酷似していて、「コピペ」などと批判を浴びた。今年の菅首相のあいさつも、広島と同じ文言が随所にみられた。さらに「(この地が)美しく復興を遂げたことに、私たちは改めて、乗り越えられない試練はないこと、そして、平和の尊さを強く感じる」などと、昨年の首相あいさつと全く同じ部分もあった。
ここ数年、首相あいさつは援護施策について「被爆者の方々に寄り添いながら」「推進してまいります」という言葉を繰り返してきた。だが9日に菅首相と面会し、要望書を手渡した長崎の被爆者5団体の代表は「寄り添われていると感じたことはない」「被爆者は見捨てられている」と口々に訴えた。
会見で首相「「訴訟が継続中」とだけ
要望書は、今年1月に発効し…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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