剣道部顧問の暴言・暴力で生徒自殺 福岡の高校が責任認め遺族に謝罪

 福岡市東区の私立博多高校で2020年、剣道部の高校1年の女子部員が自殺したことをめぐり、学校側が顧問からの暴言や暴力が原因だったと認め、遺族に謝罪して和解した。遺族が4日、記者会見で明らかにした。

 遺族の弁護士らによると、亡くなったのは侑夏(ゆうな)さん(当時15、姓は非公表)。特待生として20年4月に入学し、剣道部に入った。しかし、入部の直後から練習中などに男性顧問2人から「貴様、やる気あんのか」などの暴言を吐かれ、地面に何度も倒された。

 6月、侑夏さんは母親に「先生の暴言が嫌だ」「学校に行きたくない」と訴え、部活動を休むこともあった。練習に復帰しても、顧問から「特待生としての責任がある」と責められ、何度も体当たりをされたり、竹刀で首に「突き」をされたりしたという。

 侑夏さんは亡くなる8月29日、SNSに「部活ていう存在が死にたい原因なのにね」「心が弱い私が多分悪いです 迷惑かけてわがままばっかでごめんなさい」などと記していた。

 遺族が今年3月、学校に提訴の意向を伝えたところ、学校から和解の提案があったという。学校とは合意書を取り交わし、学校は顧問の不適切な指導が侑夏さんの自殺につながったことを全面的に認め、賠償金の支払いを了承した。

 さらに再発防止策として、事…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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