「役員だけで大事な問題を決めて良いのか」
6月19日、長崎県対馬市の対馬真珠養殖漁業協同組合。年に1度の総会には理事や組合員ら約40人が集まったが、議論は紛糾した。
この約2カ月前、組合の理事会は、原発の使用済み核燃料から出る「核のごみ」の最終処分場誘致に向けた文献調査について、推進を求める請願を市議会に出す方針を決定。組合員の意向を確認しないまま、6月5日に提出していた。
組合員らは報道が出るまで請願について知らず、「組合員を軽視したやり方だ」と猛反発した。これに対し、組合長は「対馬にとって良いことだから進めた」と突っぱねた。
反対16票、賛成15票 推進の請願は取り下げ
総会で採決した結果、16対15(白票4)で反対が上回った。すでに提出された市議会への請願は取り下げることになった。
さらに、次期理事を決める投票があり、この組合長は選ばれなかった。事実上の不信任だった。
「もう少し丁寧に説明してお…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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