真言宗醍醐(だいご)派総本山で世界遺産の醍醐寺(だいごじ)(京都市伏見区)で23日、紅白の大鏡餅を持ち上げる「餅上げ力(ちから)奉納」があった。国宝の金堂前に特設舞台が設けられ、青空の下、女性は重さ約90キロ、男性は約150キロの餅を抱え上げた。
「五大力(ごだいりき)さん」の名で親しまれている法要「五大力尊仁王会(そんにんのうえ)」の行事の一つ。寺が祭る「五大明王」に力を奉納し、無病息災などを祈願する。本来は持ち上げる時間を競うが、新型コロナ対策のため、2021年から最長5分に制限している。
今年は事前に申し込んだ女性11人、男性12人が挑んだ。5分間持ち上げた京都市下京区の会社員勝部梓さん(33)は「一日も早くコロナが終息し、時間を競う形が復活できるようにと願った」と話した。女性4人、男性1人が制限時間いっぱいまで持ち上げた。
また、今年初めて金堂内に入れるようになり、参拝者は五大明王像とひもで結ばれた宝剣を握って縁を結んだ。(西田健作)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル