加計学園「日本語に問題あり面接0点」 報道一部認める

 学校法人加計学園が運営する岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)の推薦入試で韓国人受験生が不当な扱いを受けたとする週刊文春の報道について、大学側は文部科学省に対し、韓国人受験生の面接試験の点数を一律0点として全員が不合格になっていたとする報道内容の一部を認めた。

 同省が10日、参院予算委員会理事会に、調査の途中経過として報告した。

 同省の報告によると、大学側は一部を認める一方、「獣医学部の入試は適正に実施しており、週刊文春の記事は事実と異なる」と強調。「面接0点の受験生は日本人でも複数人、存在する。面接の評価は責任ある者が複層的な確認をしている。これらの受験生を含めて一般入試や私費外国人留学生入試で、合計4人の韓国の方が合格している」と文科省に説明したという。

 朝日新聞が取材した同省大学入試室によると、昨年11月の獣医学科の「推薦入試A方式」で韓国人7人が受験した。過去2回の試験で合格した韓国人の学生が入学後に日本語の会話に難があり、学生生活で苦労したため、昨秋の試験で初めて面接を導入したところ、7人全員の会話能力に問題があり、面接を0点とし、不合格になったと大学側は説明。

 7人のうち数人は、その後の一般入試と私費外国人留学生入試で合格しており、大学側は「韓国人受験生への差別の意図はなかった」と説明しているという。

 同室は「現時点では入試の適否を判断できる段階ではなく、さらなる事実関係の把握に向けて大学に説明を求める」としている。(鬼原民幸、宮崎亮


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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