山梨県富士川町の官製談合事件は、贈収賄事件に発展した。7日、同町の前町長、志村学容疑者が加重収賄容疑などで再逮捕された。贈賄容疑で再逮捕された小林一容疑者が選挙応援をすることで町長に近づき、公共事業受注の見返りに金銭が授受された構図は、同県市川三郷町の事件と同じとみられている。
捜査関係者によると、再逮捕された志村容疑者は、2018年4月の町長選で、小林容疑者に選挙のビラ作成や配布などの選挙応援を受けたとみられている。小林容疑者はそのため数百万円近くを使ったとみられ志村容疑者は「小林に仕事をさせたいと思った」などと話しているという。
志村容疑者が小林容疑者から3回に渡って受け取った金は合計300万円。毎回、小林容疑者の事務所に現金を受け取りに行ったという。小林容疑者は金の受け渡しについて細かく記録を残していた。
県警は会見で、町長選後に、小林容疑者の事務所が町から受注した五つの事業のうち、三つの事業で官製談合防止法に違反する不正な入札があった疑いがあることを明らかにした。給食センター実施設計業務、農業体験宿泊施設建設工事設計業務、道の駅富士川加工室増築工事の3事業で18年から今年にかけ、志村容疑者が談合に応じる業者を選び、小林容疑者に業務委託の予定価格(税抜き)を伝え、不公正な入札をした疑いがあるという。(平山亜理)
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前町長の再逮捕を受け、町長職務代理者の斎藤靖副町長は「町として社会的責任を重く受け止めています。改めまして町民のみなさまをはじめ、関係のみなさまに多大なご迷惑をおかけしますことを、心から深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。
町長選後に受注増
小林容疑者の経営していた設…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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