群馬テレビ(前橋市)の労働組合が武井和夫社長による不当労働行為を訴えている問題で、山本一太知事は2日の定例会見で、労組と社長の双方から事情を聴いたと明らかにした。群テレについて「県政情報の発信、災害時の情報発信の役割を果たしてきたが、今後もその役割を果たしていただけるのか、正直言って疑問に思う」「完全に異常事態」などと懸念を示した。
県は群テレの筆頭株主(15・06%)。労組が10月18日に県労働委員会に救済を申し立てた後、県はまず23日に労組から聞き取りした。社長の方針で畑違いの部署への異動が頻繁に行われ、会社の存続に強い危機感をもっていることや、現場が混乱に陥っている状況など1時間ほど説明を受けたという。
一方、武井社長からは1日、「組合と丁寧に話を進めたい」「取締役会や株主総会で今回の状況を説明したい」などと5分ほどの説明があったという。労組側が問題だと主張している社長自身の言動について説明や弁明はなかったという。
山本知事は県域放送局の健全…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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