「勉強時間を増やせば成績が上がる」。漠然と、そう考えている人も多いかもしれません。裏付けはあるのでしょうか。
8年にわたって子どもの生活と学びを調査してきたベネッセ教育総合研究所の木村治生主席研究員は、その問いに「半分はあっています」と答えます。では、あと半分の大事なこととは? 勉強時間と学力の関係を統計学の観点を交えて聞きました。
――子どもは学校以外で、どのぐらい勉強していますか。
ベネッセ教育総合研究所と東大は、2015年から全国の小学1年から高校3年の子とその保護者(小1~小3は保護者のみ)に、子どもの生活と学びについて継続的に調査しています。
「宿題」「宿題以外の家庭学習」「学習塾」の合計を「学校外の学習時間」と定義しています。
22年調査では、小学1年が1日平均42分、6年が1時間34分でした。小学校では1学年上がるごとに約10分増えた計算になります。中学1、2年、高校1、2年は1時間30分程度、受験がある中学3年、高校3年はそれぞれ2時間6分と2時間45分でした。
――勉強時間が増えれば、成績が上がると考えがちです。調査からはどんなことがわかりますか。
調査では、子どもに成績への自己評価を聞いており、それを「成績」と定義しています。
勉強時間と成績は、一方が増…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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