動悸、涙、動かない体 息子のことがやっと理解できた

 夜、寝つけない。夢の中でもうなされる。後藤誠子さん(52)は転職したばかりの岩手県の職場で、上司から責められ続けていた。厳しすぎる売り上げノルマに、体が重くなっていった。数年前のことだ。

 そして、ある日。

 会社の前で、両足が地面に張り付いたように動かなくなった。ドアに手を伸ばそうとすると、動悸(どうき)が激しくなる。涙があふれてきた。同僚が休憩室に運んでくれて横になったが、恥ずかしくて目を開けられない。

 そのとき、わかった。高校生の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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