動画発信で強まった絆、視聴者から助言も 「生きた証し」撮り続ける

お笑いコンビ「デカダンス」・芦名秀介さん

 昨年11月、僕はおじいちゃんを山梨県河口湖への1泊2日の旅行に連れて行きました。

 すでに9月時点で99歳になっているので、少し遅い誕生日プレゼントです。晴れた暖かい日を選んで富士山が一望できるホテルを予約し、2人で暮らす川崎市の自宅を車で出発しました。おじいちゃんはその春に脳梗塞(こうそく)を発症して短期間入院したため、この旅に向けて、筋トレや散歩などの体力作りに励んできました。運転者の僕もお昼寝タイムやトイレ休憩場所など、おじいちゃんの体になるべく負担がかからないよう事前に細かくシミュレーションして臨みました。

 目的地が近づくと、車窓から美しい紅葉が見えました。ホテルの部屋は露天風呂が付いていて、2人でゆっくり湯船につかりました。雄大な自然を眺めながら、いろんな話をしていると、おじいちゃんが「シンイチ(僕の父)とはこんなことできなかったなぁ」とポツリ。お湯から上がった後はふかふかの布団に仰向けになり、足の裏で滑らかなシーツの肌触りを確かめていました。僕が中高生時代に他界した両親に代わって親孝行をできているのかもしれない――そう考えると温かい気持ちになりました。

 脳梗塞になったおじいちゃん…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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