勤務中の警察官、サングラスもコンビニ買い物もOK 期待する効果は

 山口県警の警察官が1日から、「街なかでサングラスOK」「コンビニで制服姿での買い物OK」になった。さらなる犯罪抑止と業務の効率化がねらいだ。

 県警は、パトカーなどでの日中の運転、交通取り締まり、事故現場での交通整理を行う全ての警察職員を対象に、日差しから目を守り、事故を防止するためのサングラス着用を認める。職務質問や交番前に立つ際などは、相手に威圧感を与えないよう外して対応する。サングラスは各自が用意し、フレームやレンズが奇抜な形や色でないか、上司が確認するという。

 サングラス着用は、千葉や沖縄など6県警が導入しているという(1月現在)。山口県警はこれまで、交通機動隊の白バイ隊員に防塵(ぼうじん)用メガネの着用を認めていたが、サングラスについて明確な規定はなかった。

 自動車警ら隊の青木春樺巡査は、長いときは1日5時間パトカーに乗るといい、「夏場は日差しが強く、運転中に目がチカチカして、対向車の人の顔や表情が見えにくかった。事故を防ぎながら不審者や違反を発見することにつながれば」と話す。

 また、制服を着た警察官が防犯指導や警戒のため県内のコンビニやスーパー、ドラッグストアに立ち寄った際、弁当や飲み物、衛生用品を買うことができるようになった。酒やたばこ、雑誌は不可という。

 これまで勤務中の警官は、わざわざ着替えたり制服にジャンパーを羽織ったりして休憩時間に買い物をしていた。業務の効率化と共に、制服姿の警察官が店舗に立ち寄る機会が増えて滞在時間が長くなれば、犯罪抑止の効果も期待される、としている。

 新年度の「解禁」に先立って、3月26日に山口署の署員がセブンイレブン山口吉敷下東店で実演。お茶と弁当を買った地域課の安部将吾巡査部長は「今まで事件事故の対応が相次ぐと食事を買いに行けなかったが、効率良く買い物ができ、非常に助かる」という一方、「ATMや電子マネーの利用者への声掛けも強化したい」と話した。同店オーナーの山中翔太郎さんは「制服の警察官が来店すると安心感がある」と期待していた。(向井光真)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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