包帯だらけの姿で亡くなった娘 ひき逃げ死亡事件解決、遺族の10年

 千葉市花見川区で2013年11月に発生した死亡ひき逃げ事件で、千葉県警公訴時効が約1カ月後に迫った28日、自動車運転過失致死の疑いで、容疑者の男を逮捕した。

 「捕まったよ」――。事件で、一人娘だった長女の舘下敬子さん(当時47)を亡くした父の明彦さん(88)は、逮捕の一報を敬子さんの遺影の前で手を合わせ、報告した。今も、遺骨は納骨していない。

 10年前の11月5日。敬子さんはいつも通り、午前7時過ぎに会社へ出勤するため、原付きバイクに乗って家を出た。日ごろは家族に帰宅時間を伝えていたが、支度に追われ、その日に限って明彦さんと妻に何も言わなかった。親子で十分に話ができなかった。

 その夜、敬子さんは午後8時を過ぎても帰らなかった。携帯電話にかけても応答はない。夫婦で気をもんでいると、午後10時過ぎに病院から電話があった。

「起きろ、起きろ」 娘の腕を握りしめて呼びかけたが

 「娘さんが交通事故に遭って…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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