北の大地の鉄路支える深夜の作業員 除雪1日1100人

 JR北海道が、記録的な大雪に見舞われている岩見沢駅(北海道岩見沢市)で、夜間の除雪作業を報道陣に公開した。昨年12月には除雪が追いつかず、11日連続で列車が一部運休する事態になった。北海道の鉄道運行に欠かせない除雪作業は一体どんなものなのか。

 道内有数の豪雪地帯として知られる岩見沢市。今季の積雪量は平年の約2倍の195センチ(2月10日時点)と観測史上2番目の大雪になっている。除雪作業が公開されたのは、15日深夜から翌16日早朝にかけて。15日は最低気温が零下1・7度と平年より約8度高く、季節外れの雨も重なり、地面はところどころシャーベット状にぬかるんでいた。

拡大する列車の進路を切り替える分岐器(ポイント)付近の雪を、作業員がスコップで「流雪溝」と呼ばれる穴に落としていく=2021年2月16日午前1時28分、北海道岩見沢市、長崎潤一郎撮影

 午後11時半の最終列車を見送った後の午前1時すぎ、約30人の作業員が駅近くの線路上で一斉に除雪にとりかかった。貨物列車が走る時間帯を避けながら、列車の進路を切り替える分岐器(ポイント)付近の雪を黙々とスコップで「流雪溝」と呼ばれる穴に落としていく。

 地中に3・5キロにわたり張り巡らせた流雪溝には、近くの川からくみ上げた水が流れていて、雪の「捨て場」になっている。

 静まり返った駅構内では、ホー…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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