北九州市の飲食店街で火災、延焼中 JR小倉駅近く、けが人情報なし

【動画】激しく燃える店舗。懸命の消火活動が続く=飯野祐平撮影

 3日午後3時10分ごろ、北九州小倉北区魚町1丁目の飲食店街から出火、周囲の店舗に延焼し、午後7時現在も消火活動が続いている。

 福岡県警小倉北署によると、商店街の一角にある「鳥町食道街」の飲食店で火災が起きていると119番通報があった。出火元とみられる店舗にいた店員や周辺店舗の関係者は避難しており、負傷者がいるとの情報は入っていないという。

 消防によると、消防車26台が出動し、夜になっても消火活動が続いた。

 現場はJR小倉駅そばの飲食店などが密集している地域。ここで飲食店を営む男性は「食道街は戦後すぐの闇市から続いており、建物はすべて木造。(400メートル南に2022年に2度の大規模火災が起きた)旦過市場があるので、みんな人一倍気をつけていたのに」と肩を落とした。

三が日でにぎわう商店街騒然 「旦過の火災があったから気をつけていたのに」

 北九州市小倉北区の商店街にある「鳥町食道街」で3日午後3時過ぎに起きた火災は、日が暮れても消火活動が続いた。JR小倉駅から近く、現場から南に400メートルほどの旦過市場では、2022年に2度にわたる大規模な火災が起きたばかり。関係者は「旦過があったから気をつけていたのに」と肩を落とした。

 三が日の人出でにぎわっていた商店街は、騒然とした雰囲気に包まれた。規制線の前には人だかりができ、知らせを受けて駆けつけた商店街の関係者は、不安そうに消火活動を見守った。

 飲食店を営み、火災を知り駆けつけた竹中康二さん(55)は「食道街は戦後すぐの闇市から続いていて、みな木造。旦過があっただけに、情けないというか、やるせないというか、何とも言えない気持ちがする」。

 すし店を営んでいる70代の女性は「うちもだめでしょう。旦過と同じで、店が密集しているところ。1軒焼けると全滅すると消防署の人がよく言っていて、ふだんから気をつけていた。今はまだ現実感がない」とぼうぜんとしていた。

 娘が1年ほど前から飲食店を営む男性は「店には近寄れないが、消火活動で水がかかっているみたい。娘は泣きじゃくるし、店もぐちゃぐちゃなんじゃないかと心配だ」と話した。「元日は地震、2日は羽田空港で火災。まさか小倉でこんなことがあるとは思いもしなかった。これからどうなっていくのか不安だ」と表情を曇らせた。(遠山武、安斎耕一、興津洋樹、伊藤未来)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment