北九州市立図書館で貸出冊数水増し 指定管理者「次の選定に危機感」

 北九州市教育委員会は26日、市立若松図書館の指定管理者「日本施設協会」が、昨年度の図書の貸出冊数を不正に水増ししていたと明らかにした。昨年11月末から今年3月末まで、職員ら39人分の図書館カードなどで貸し出しと返却の手続きを繰り返し、約2万冊増やしていた。同協会の社長は不正を認め、「2024年度からの選定に危機感をもった」などと説明しているという。

 この日の市議会常任委員会で報告した。市教委によると、今年3月に公益通報があり調査したところ、1日に貸し出せる上限の10冊を連日のように借りている人が複数見つかった。12月から4カ月の貸出冊数は前年度の同時期と比べ、20~30%増加し、昨年度の年間貸出冊数は19万9千冊に上ったという。

 同社は19年度から今年度末まで5年間の契約で若松図書館の指定を受けて管理を担っている。市教委は6月21日、文書で指導を行い、再発防止策などについて報告を求めた。

 同社は昨年度まで門司図書館…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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