「とれたてホップ」「ホップがきいている」と、ビールでよく耳にするホップ。これをまちづくりに生かそうと、北九州市で取り組みが進んでいる。地元産ホップを使った地ビールだけでなく、ホップの特性を生かしたシャンプーまで作った。
ホップはアサ科のつる性の多年草で、親指大の「まり花(ばな)」と呼ばれる部分に、ビールの苦みや香りのもとになる樹脂の「ルプリン」が含まれる。
北九州市若松区の自然環境学習施設「響灘(ひびきなだ)ビオトープ」では2019年、ホップのつるが何メートルも長く伸びる性質を生かし、日光を遮るグリーンカーテンとして植えられた。
ホップを植えたNPO法人「北九州ビオトープ・ネットワーク研究会」や、地ビールを手がける会社「門司港レトロビール」などが「響灘ホップの会」を結成。収穫したまり花を工場に運び、ビールにした。
20年に「HIBIKI FRESH HOPS」として売り出すと、初年度分の約4200本が即日完売した。
こうして地ビールづくりが開始。農家とも連携してホップを栽培し、昨夏には44キロを収穫した。若松区の小学校や幼稚園、市民センターなどでも栽培を始め、日頃の水やりから収穫まで市民が参加する。
地ビールの次は「髪を洗う」「美容にいい」?
醸造過程で出るビールかすは、養鶏場の飼料にしたり、パンやスイーツに利用したりと、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の視点も取り入れる。ビールの売り上げの一部は、響灘ビオトープの生物保全活動に活用されるという。
さらにホップを使った次の企…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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