北大、総長の解任を文科相に申し出へ 職員にパワハラか

 北海道大学(札幌市)の名和豊春総長(65)について、同大の総長選考会議が文部科学相に解任を申し出る方針を決めたことが5日、関係者への取材で分かった。昨年10月、名和総長が職員にパワーハラスメントを行った疑いがあると学内から訴えがあり、同会議が審議していた。

 総長選考会議は学内外の委員で構成。パワハラの訴えを受けて昨年11月に調査委員会を設置し、名和総長と職員の双方から事情を聴くなどしてきた。関係者によると「総長にふさわしくない」と結論づけたという。

 申し出があった場合、国立大学法人法に基づき文科相が解任するかどうかを決める。2004年度に国立大学が法人化された後、学長の解任は例がない。

 名和総長は昨年12月から体調不良を理由に休職しており、笠原正典副学長が職務代理を務めている。名和総長のパワハラの疑いについて大学当局から公式の発表はない。同大広報課は「現時点で大学としてのコメントは差し控えたい」としている。

 名和総長は北大大学院工学研究科修士課程修了。2017年4月に総長に就任し、現在1期目。任期は23年3月まで。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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