上保晃平
115年以上の歴史がある北海道大学の自治寮「恵迪(けいてき)寮」(札幌市北区)で10日、伝統イベントのジャンプ大会があった。ふんどしをはいた寮生らが雪山を目がけて2階から飛び降り、一発芸や寸劇で約70人を笑わせた。
恵迪寮は、北大の前身の札幌農学校の開学に伴って寄宿舎として開設され、1907(明治40)年に命名された。家賃は水道光熱費などを含めて月1万5千円ほどで、現在は約400人の学生が生活している。
水産学部2年の高沢共生さん(22)は、安い家賃と「毎日がお祭りみたい」な生活にひかれて4年前に入寮した。だが、コロナ禍で伝統イベントが相次いで中止に。数十年続くとされるジャンプ大会は、昨年にようやく復活した。
3月で卒寮予定の高沢さんはこの日、同部屋の寮生らと寸劇を披露した。「最後の参加なので、今しかできないことに幸せを感じました」と満足した表情で寮歌を熱唱した。(上保晃平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル