北海道大学の西浦博教授は9日、新型コロナウイルスの感染状況について「東京都は今感染者が増えているが、ハイリスクの場が決まっているので、ハイリスクの職種で営業停止というものを要請することを含めて対応することが必要だ」と述べた。東京都の小池百合子知事が出演して感染状況などを発信する「東京動画」にゲストとして招かれての発言で、施設の使用制限について検討している都への提言とも受け取れる。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて設置された政府の専門家会議のメンバー。
都では9日、過去最大となる181人の新規感染者が出た。うち122人が感染経路不明など「その他調査中」と分類された。
181人という数字について、西浦教授は「これから感染者数が急増しないかどうかを注視(する)」としたうえで、「確実に増えているが、欧州で見られているような2日や3日で倍になるというスピードではない。ここでパニックにならないように、ということが必要になる」と説明した。
企業に対しても「減らしにくいところもあると思うが、まず今週40%削減、来週は60%削減みたいに段階的にできることを進めていくことが必要だ」と訴えた。
使用制限の対象施設について、都は国と調整を続けている。小池知事は、安倍晋三首相が「緊急事態宣言」を出した7日の会見で、「9日までに成案を得て、10日発表する」と述べていた。9日の東京動画では「施設の使用の制限については目下大変注目されているが、現在国と引き続きの協議を行っている。一刻も早く都民のみなさんにその結果をお知らせしたい」と話した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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