北朝鮮に不正輸出の疑い、書類送検 日用品640万円分

 北朝鮮に家具やシャンプーなどの日用品を不正に輸出したとして、大阪府警と沖縄県警の合同捜査本部は16日、元貿易会社社長の男(61)=東京都江戸川区=を外国為替・外国貿易法違反(無承認輸出)の疑いで書類送検し、発表した。

 府警外事課によると、男は2017年1月31日、同法で禁輸国に指定された北朝鮮に、経済産業相の承認を受けずに、大阪南港から香港と中国・大連を経由して、家具やガスコンロ、洗濯機、シャンプー、目覚まし時計など計6・6トン分の日用品(輸出申告額約640万円)を輸出した疑いがある。中国企業から注文を受け、大阪市のホームセンターで物品を調達し、利益は50万円だったという。

 府警は男がこの企業を通じて15年11月~昨年5月の間に計11回、総額6千万円分の日用品を不正に輸出し、計500万円の利益を得ていたとみている。

 日本政府は、北朝鮮の核実験に対する制裁として06年11月以降、宝石や酒類など「ぜいたく品」の輸出を禁止。09年6月から日用品を含めて対北輸出を禁止している。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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