北村前大臣の擁立「再考を」 自民地元支部が言動問題視

 自民党県連会長の北村誠吾衆院議員(73)=長崎4区、7期目=の次期衆院選擁立について、4区内の同党5地域支部長が、再考を求める文書を外間雅広・党県連幹事長に提出していたことがわかった。地方創生相在任中の言動を問題視しての提出だ。北村氏は今後、地域支部長らと話し合いの場を持つ。

 文書を提出したのは選挙区内の15地域支部のうち、西海(西海市)、西海市西彼、大瀬戸(同)の3支部(連名)と、平戸市平戸、松浦(松浦市)の各支部長。党が現職公認を原則とするなか、いずれも候補者の再考や公募による選考を求める内容で、10月上旬~下旬に外間幹事長に提出された。

 北村氏は9月、地方創生相の引き継ぎの際、後任に対し、「(訪問先の各地で)相当、ほら吹いてきましたから。あとの始末をよろしくお願いします」と述べた。「桜を見る会」をめぐる公文書管理にからみ、衆院予算委員会で説明を二転三転させ、不安定な答弁に批判が集まった。5支部が問題視したのは、これらの言動だ。

 西海3支部長の上申書は「選挙区内での情勢は厳しく、(北村氏が)集会でのあいさつや演説で政策を訴えても『大ホラ吹く』人の話としてしか扱われない」と指摘。「自民党の自浄能力が問われている問題である」と強調した。松浦支部長の意見書は「ほら」発言により「地域支部の内外で怒りの声が高まっている」とし、「(現職公認の)原則に反する意見であると認識しているが、地域の事情をお汲(く)み取り頂きますようお願いします」と求めた。

 県連は10月末に三役会と七役会を開き、対応を協議した。北村氏に対し、長崎4区全15地域支部との間で文書の取り扱いについて話し合ってもらうよう求めた。北村氏は応じる意思を示したという。

 北村氏は取材に対し、「みなさ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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