杉田基 藤井怜
JR東日本盛岡支社は11日、12月23日にデビューする北東北の新たな観光列車「ひなび(陽旅)」の車両を盛岡駅構内で報道陣に公開した。
ひなびは2両編成で、観光列車「リゾートあすなろ」を改造した。外装は、ディーゼル車「キハ52系」などをイメージし、同支社管内の車両に広く用いられた「白地に赤ライン」(通称・盛岡色)を採り入れた。また、山や川、花吹雪など、北東北の自然を連想させるデザインを施している。1号車はグリーン車で、グループでくつろぎつつ景色を楽しめるよう、ボックス席を新たにつくった。2号車は2人掛けのリクライニングシートが中心。いずれの車両にも運転台の近くに展望スペースを備えた。
デビュー前の記念として、同支社はまた、岩手、青森2県で実施する試乗会の参加者を募集している。
岩手の試乗会は11月25日、盛岡―花巻―遠野―釜石を走る。午前9時台から午後5時台発の6回で各40人、計240人を募る。
青森の試乗会は12月2日、青い森鉄道区間を含む青森―野辺地―下北で運行。午前10時台から午後2時台発の4回で各40人、160人を募る。
応募はいずれも11月3日までに、専用ウェブページ(https://www.hinabi-train.jp/)からできる。応募は1人1回2人まで。応募が募集人員を超えた場合は抽選となり、当選者にメールで通知する。
同支社地域共創部の小坂一将地域連携ユニットリーダーは「美しい里から山をぬけて海に向かう景色の移ろいを楽しんでほしい。岩手と青森を結ぶ新しい列車なので、地域の皆さんと協力して愛される列車を目指したい」と話す。ひなびは定期運行を目指しており、デビュー後の運行区間などは決まり次第発表するという。(杉田基、藤井怜)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル