今日(4日)、オホーツク海側の紋別で沖合の水平線上に流氷が現れ、流氷初日となりました。北海道で流氷を観測するのは今シーズン初めてです。オホーツク海での本格的な流氷観光の季節到来です。
紋別で流氷初日
北海道付近は、低気圧が東へ抜けたあと北よりの風が吹きやすい気圧配置となりました。この北風に乗ってオホーツク海の流氷は南下し、今日(4日)紋別市で今シーズンはじめて流氷が観測され、昨年(1月26日)より9日、平年(1月23日)より12日遅い「流氷初日」となりました。
また、紋別の観測史上、5番目に遅い観測です。ときおり雪が降って見通しが悪かったものの、雪がやんだ際に紋別沖の水平線上に流氷を確認できた、とのことです。
「流氷初日」とは、漂流してきた流氷が視界内に初めて現れた日のことです。
紋別では2007年に紋別測候所の観測が終了した後、2008年から紋別市が引き継ぎ、観測を実施しています。
今後の流氷の動き
オホーツク海の流氷は、今日(4日)現在、オホーツク海側北部の海岸から10キロから20キロにあり、知床半島の海岸10キロメートル以内にも散在しています。流氷は明日(5日)にかけて海岸に近づく見込みです。
日本で流氷が見られるのは北海道だけです。紋別では「流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ」が、網走では「網走流氷観光砕氷船おーろら」がそれぞれ運航を開始しています。北海道ではこれから本格的な冬まつりのシーズンです。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
日本気象協会 北海道支社 持田 浩
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