阿部浩明
北海道せたな町議会(定数12)は9日、町内に「核のごみ」(原発から出る高レベル放射性廃棄物)を持ち込ませないと定めた「核抜き条例」案を全会一致で可決した。
成立したのは「せたな町に放射性物質等を持ち込ませない条例」。条例案を提出した横山一康町議は「1次産業が主体の町には放射性物質は相いれない。将来にわたって豊かな自然を残す担保として、町の姿勢を示すものだ」と話した。
核のごみをめぐっては、寿都町と神恵内村で、国の最終処分場選定に向けた全国初の文献調査が進んでいる。これに対し、近隣自治体などから反対の声が相次ぎ、黒松内町や積丹町などで「核抜き条例」が可決されている。(阿部浩明)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル