秋の味覚、サンマの棒受け網漁の小型船1隻の初水揚げが19日、北海道厚岸町の厚岸漁港であった。近年はサンマの不漁が続き、すっかり「高嶺(たかね)の花」に。さて、今年の価格はどうなったのか。
初水揚げの漁獲量は152キロと、昨年の約900キロの6分の1となった。量がわずかな分、競りでの1キロ当たりの最高値は2万8千円(金額はいずれも税抜き)となり、昨年の同港での初競りの最高値(1万1千円)の2・5倍の値をつけた。
水揚げしたのは第28寶喜丸(厚岸漁協所属、19トン)で、12日に厚岸漁港を出港し、約1200キロ沖合の公海で15日夕から16日夜明けまで操業し、19日未明に帰港した。発泡スチロール箱20箱に収められたサンマは魚体は1匹100グラム前後の小ぶりなものがほとんどだった。
朝の競りで、約9割のサンマを競り落とした地元、厚岸町の棒丸合同水産の内海睦人社長は、まれにみる高値に「取引先から『ぜひとも初物を』と頼まれた。沖の方では少しは取れているという話も聞こえてくる。去年よりは期待している」と話した。
初水揚げされたサンマは早速、町内の厚岸漁協直売店「エーウロコ」に並んだ。初物だけに買い物客の注目を集めたが、値札を見直したり、苦笑いをしたりする人たちが目立った。
注目の店頭価格は、最も高い…
この記事は
残り:323文字/全文:879文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment