札幌市は29日、新型コロナウイルスの変異ウイルス・デルタ株への感染が疑われる事例が市内で初めて確認されたと発表した。北海道内でも初めて。PCR検査の陽性者から抽出するスクリーニング検査で判明した。今後、変異株確定のため、検体の遺伝子解析を行う。
デルタ株はインドで確認されて世界各地に広がり、感染力が強いとされる。国内でも東京などで確認され、感染再拡大を招きかねないと懸念されている。
市によると、デルタ株への感染が疑われているのは同市中央区の40代男性。19日に体調が悪化し、その後陽性が判明した。仕事で道外との往来があったといい、市は男性が訪れた関西圏で6月中旬ごろに感染した可能性があるとみている。男性は軽症で、市は入院させず自宅療養してもらう方針。
同居家族は陰性が確認されていたが、男性のデルタ株感染疑いが判明したため、再度検査するという。他の濃厚接触者は確認されていないが、市は男性と業務で接点があった2人にも検査を行う方針。
札幌市は今月7日から、デルタ株の疑いを確認するためのスクリーニング検査を開始。新規陽性者の約6割を検査している。(佐藤亜季)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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