北海道では昨日(12日)から道南を中心に広く雨となり、局地的に降り方が強まっています。
胆振地方の白老では、今日(13日)未明に1時間39.5ミリの雨が降り、7月としては統計史上最も激しい雨となりました。
午前4時までで100ミリ超
日本海北部にほぼ停滞する低気圧の影響で北海道付近には暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で雨が降っています。
特に昨日の夜から胆振地方を中心に雨が強まり、降り始めからの雨の量は、今日午前8時までで、白老で168.5ミリ、登別で111.5ミリなど、すでに大雨となっている所もあります。
特に白老では、今日未明に1時間39.5ミリの雨が降り、1976年からの統計史上7月としては1位の1時間雨量となりました。
その前後の時間帯も雨が強く降ったため、白老では日付が変わってからの4時間で102.0ミリの雨を観測しています。
雨の中心は東へ
今日これからは、道東へと雨の中心が移っていく見込みです。湿った空気が南から入るため、その風が当たる南側斜面を中心に雨の量が多くなる所もある見込みです。
これまで雨が強く降っていた胆振地方などの道南ではいったん雨が弱まり、やむ所も多くなりますが、今夜から明日(14日)の朝にかけては、再び雨の降る所が多くなりそうです。
また、胆振や日高地方など、昨年9月の平成30年北海道胆振東部地震で揺れの大きかった地域では、土砂災害に対しての注意基準を引き下げている市町村も多くなっています。
7月として記録的な雨になった白老周辺はもちろんですが、地震の影響が残る地域では、普段より少ない雨でも災害につながる恐れがあり、今後の雨の降り方には十分な注意が必要です。
日本気象協会 北海道支社 岡本 肇
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