中国大陸からの強い西寄りの風の影響で、道内でも30日、道央や道南で黄砂が確認された。道内での黄砂の確認は2年ぶり。30日午後が飛来のピークで、31日には弱まる見通し。
札幌管区気象台によると、30日は函館市で午前10時ごろ、室蘭市で同11時ごろ、札幌市で午後3時半ごろ、黄砂が観測された。道内で黄砂が確認されたのは2019年4月17日の稚内市以来で、札幌市では18年3月29日以来。
黄砂の影響で各地で視界が悪化した。見通しの効く距離は函館市で9キロ、室蘭市で8キロとなった。
黄砂は、中国内陸部の砂が、春先の偏西風などに乗って飛来する現象。今回の黄砂は27日ごろに中国大陸で発達した低気圧によって吹き上げられた。強い西南西の風と気温の上昇で、北海道にも到達した。(斎藤徹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル