北海道へのマスク、石油危機の教訓 初適用の緊急措置法

 政府は今回、第1次石油危機時の1973年に成立した国民生活安定緊急措置法を活用して、全国最多の感染者数となっている北海道にマスクを届けた。同法は全国の商店からトイレットペーパーが消えるパニックが起き、混乱を収拾するためにつくられたものだ。

 パニックのきっかけは、中曽根康弘・通商産業相(当時)による「紙の節約」を呼び掛ける発言だったとも言われる。「トイレットペーパーがなくなる」とのうわさが広がり、多くの市民が買い占めに走った。紙だけではなく、洗剤などの価格もつられて値上がりし、「狂乱物価」が引き起こされた。

 今回適用された同法22条第1…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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