道内に11日間 ポスター張りや街頭演説
【利尻富士】れいわ新選組の山本太郎代表は18日、宗谷管内の利尻島を皮切りに全国行脚を始めた。まずは道内を党首としては異例の11日間かけて回り、道東や札幌などでポスター張りや街頭演説を行う。次期衆院選での全国的な候補者擁立を視野に知名度を高める狙いで、立憲民主党の牙城とされる道内を手始めに、全国で多くの有権者と接する「どぶ板戦術」を繰り広げる.
「国の失策により地方都市の衰退が加速している。その象徴が北海道だ」。山本氏は18日、利尻富士町内で、道内を全国行脚のスタートに選んだ理由を記者団に語った。
この日は激しい雨の中、住宅を1軒1軒訪ねてポスターを張る許可を得たり、住民らと握手して支援を求めた。住民の80代の女性は「政治家が離島に目を向けてくれるのはいいことだ」と歓迎した。
「全国ツアー」と題した行脚では、山本氏が地域の課題などを聞くほか、次期衆院選をにらみ、街頭演説や集会などを開催。候補者になり得る人材の発掘も目指す。19~28日は稚内、網走、釧路、根室、札幌、旭川、帯広を回る計画。年内に全国を一巡する。
山本氏は記者団に「(7月の参院選で)政党要件を得たから躍進できるわけではない。草の根、足を使いながらやる」と強調。人口の少ない地域からのスタートは、政治的影響を受けた自由党前共同代表の小沢一郎衆院議員の「川上戦術」を思わせる。
訴えの中心に据えるのは「消費税減税」だ。山本氏は8月、野党各党に消費税率5%への引き下げを共通政策として、次期衆院選での共闘を呼びかけた。山本氏は消費税減税で一致すれば「政権交代するのではないか」と自信を見せる。
ただ、この提案に共産党は賛同したものの、立憲民主、国民民主の両党は表立った反応を示しておらず、「どこまでお付き合いできるか」(立憲民主中堅議員)と様子見の空気も漂う。
れいわは消費税率5%が共通政策とならなかった場合、単独で全国に100人規模を擁立する構えを見せる。山本氏は道内で、次期衆院選での候補擁立検討を表明する一方、「野党共闘のバランスを崩すことはしない」と協調も重視する意向を示している。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース