鈴木道知事に誘致決断を促す
【苫小牧】苫小牧市議会は28日の臨時市議会で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の市内誘致を推進する決議案を賛成多数で可決した。道が市に対し、市議会決議を誘致の判断材料の一つとする方針を非公式に伝えていたことを受けた対応。IR候補地として交通アクセスなどの優位性を強調し、道に誘致の決断を促している。鈴木直道知事は年内に誘致の是非を判断する方針を示している。
決議案は自民党系の会派が提出。同市議会の決議は全会一致が原則だが、立憲民主党系や共産党の会派が「市民理解が広まっていない」「決議は拙速だ」と反対した。審議は夜まで及び、採決で賛成19、反対8で可決した。
道は苫小牧市をIRの優先候補地に位置付ける。決議は、同市北部に新千歳空港が立地し、国際港湾の苫小牧港も抱えるため、IR候補地として「優位性を持つ」とアピール。IRは道内の観光、産業の発展にも貢献できるとし、道には「北海道全体のビジョンを持って誘致に向けた取り組みを進めるべきだ」と求めた。
岩倉博文市長は決議を受け、記者団に「今日がゴールではない。今後、道と市が連携し、早く行動できるようになりたい」と述べ、鈴木知事の誘致判断に期待を表明した。今後、知事と面会して決議内容を報告したい考えだ。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment