北海道内では1日、発達した低気圧の影響で各地で強風となり、えりも岬では最大瞬間風速36・6メートルを記録。北見市では午前8時ごろから風雨が強まり、最大瞬間風速24・2メートルを記録。北見北斗高校では高さ20メートルほどのトドマツが折れ、テニスコートのフェンスが壊れた。北見地区消防本部によると、住宅や車庫の屋根のトタンなどがはがれたり、物置や看板が倒れたりする被害通報が6件あった。
北海道電力によると、1日午後7時現在で十勝地方を中心に6130戸が停電し、復旧したものも含めると延べ1万4920戸に達した。北電は非常災害対策本部を設置。帯広市と更別村は避難所を開設した。
道のまとめでは、留萌市で80代男性が風にあおられ転倒するなど2件の人的被害が出た。いずれも軽傷。岩見沢市、釧路市、網走市、厚岸町などで住宅や物置の屋根が飛ばされるなどの物的被害も計19件出た。
JR北海道によると、1日午後8時時点で、札幌―旭川と札幌―釧路、札幌―帯広間の特急15本と、函館線や釧網線、花咲線の快速・普通37本の計52本が運休した。札幌―帯広間の特急は3時間以上の遅れが出た。2日も強風と大雨の影響で設備点検が必要になるため、花咲線と釧網線の快速と普通計11本の運休が決まっている。また、降雪で留萌線と函館線の普通計8本を運休する。
道教育委員会によると、道内の公立学校では胆振地方や道東などを中心に206校が臨時休校となったほか、28校が登校時間繰り下げ、19校が下校時間繰り上げの措置を取った。胆振地方では小中学校計29校が2日の臨時休校を決めた。
札幌管区気象台によると、2日昼前にかけて日本海側の石狩、後志地方で猛吹雪のおそれがあり、石狩北部、空知、後志の各地で2日午後6時までに40センチの24時間降雪量が予想される。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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