本田大次郎
北海道新聞社(札幌市)は12日、昨年6月に旭川医科大(北海道旭川市)で取材していた記者2人が建造物侵入容疑で書類送検され、不起訴処分になった事件を受け、小林亨編集局長の役員報酬を減額10分の3(1カ月)としたと明らかにした。組織取材の仕方に反省すべき点があったとして、小林局長が返納を申し出たという。
事件当時の編集局次長(地方担当)と旭川支社の報道部長、同部次長、現場取材の責任者だった記者(不起訴処分)の4人を厳重注意、建物内に入った当時入社1年目の記者(不起訴処分)を口頭指導とした。また、5人に対し、取材を進める際には、情報共有や取材の指示を適切に行うことなどを注意・指導したという。
記者2人は当時、他の記者とともに、学長解任について審議する学長選考会議の取材をしていた。入社1年目の記者は建物内に入り、会議の様子を会議室のドア越しに無断で録音し、大学職員によって現行犯逮捕されていた。(本田大次郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル