ガソリンの高値が続いている。だが、価格は全国一律ではなく、地域によって高かったり、安かったりと、差が生じている。そこには、円安や紛争による原油高とは全く別の理由があった。
ガソリンが安いのは、北海道だ。資源エネルギー庁が各経済産業局単位で調べた11月6日現在のレギュラーガソリン1リットルあたりの平均価格は168・5円。最も高い九州より9・8円安かった。輸送コストがかかるため「ガソリンは製油所から遠いほど高い」とされるが、北海道石油商業組合の三木一弘専務理事は「広い道内で運送費はかかるが、ガソリンスタンド(SS)の価格競争が激しい」と話す。取扱量が多い大手SSが設定する安値に、地場のSSが対抗する構図がある。
同じ理由で安いのが熊本県。11月6日のレギュラーの平均価格は九州で最も安かった。熊本県石油商業組合は「どこのSSも安さをPRし価格が大きく見えるよう店頭に貼り出す。競争原理が強く働いている」と話す。
一方、輸送費がかかる地域は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル