破傷風菌の純粋培養に成功した細菌学者・北里柴三郎(1853~1931)が、17歳のときに生まれ故郷の小国郷(現在の熊本県小国町・南小国町)で教師と役所の見習いに採用されていたことを示す史料が、熊本大などの調査で見つかった。北里が医学の道を歩む人生の転機に関し、貴重な史料という。
同大によると、見つかったのは1870(明治3)年8月、17歳だった北里に小国郡が出した辞令の控え。「北里芝(柴)三郎」を、小国にあった学校の教師と役所の見習いに採用し、出勤中は飯米を支給するといった内容だ。
北里は元々軍人になりたいと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル