東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年に集中治療室(ICU)で人工呼吸中だった男児(当時2)が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与された後に死亡した事件で、東京地検が26日、当時の麻酔科医2人を業務上過失致死罪で在宅起訴した。
亡くなった男児の父親(51)は26日、事件から7年を経て医師2人が在宅起訴されたことを受け、「安心した。警察や検察が捜査を尽くしてくれた結果だ」と評価した。
「息子の体に異変が出ているのに(禁忌薬の)投与を続けたのは単純なミスではない。ずさんな医療だった」と、改めて指摘。男児が亡くなった後、病院側を問い詰める度に、遺族への医師の説明は二転三転したといい、「『自分は正しかった』と逃げ回っているように感じた」。病院への不信感を募らせてきたという。
今後、法廷の場で医師らに望むことについては、「うそをつかず、真実を語ってもらいたい。これ以上、息子を傷つけないでほしい。一番真実を知りたいのは息子自身のはずです」と話した。
東京女子医大病院は「このような事態に至ったことを深刻に受け止めます。今後も病院全体として患者様の安心安全の確保に努めます」などとするコメントを出した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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