医師・海原純子は体調を崩したから歌う ジャズで手応え

 ストレス性疾患の治療で第一人者として知られ、新聞や雑誌に複数の連載を抱える人気エッセイストでもある海原純子さんには、もう一つの顔があります。「歌手」です。ただでさえ忙しいのに、そして批判も受けているのに、なぜ歌い続けるのでしょうか。その理由を本人が教えてくれました。

いちどは両立を断念

 「親はいつまで生きているか分からないから一人で生きていけるように」。耳鼻科医だった父にそう言われて育ちました。

 亡くなった後に知ったのですが、父は広島でボランティアをしていて残留放射線を浴びた二次被爆者。結核で片肺の機能を失い、娘の行く末を案じていたのでしょう。私は自立するために医学部に進みました。

 大学時代に、もうひとつの活動…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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