「内密出産」の受け入れを表明している慈恵病院(熊本市)は10日、匿名での出産を望んで入院している女性が無事に出産したと発表した。病院によると、女性は出産後に考えを変え、身元を明かして出生を届け出ることを決めたという。子どもも自身で育てるという。
慈恵病院は、親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営しているほか、予期しない妊娠をした女性が病院担当者にのみ身元を明かして出産し、子どもは一定の年齢になった後に出自を知ることができる「内密出産」の受け入れを表明している。
10日に記者会見した蓮田健院長によると、女性は東日本の未成年の女性で、10月に来院して病院が保護した。予期せぬ妊娠で、一部の病院職員には身元の情報について語っていたが、家族に知られることをおそれていた。出生届に母親の名前を記すといった公的に身分を明かすことに同意しないまま、数日前に3400グラムの女児を出産した。
病院はその後、女性に対し、子どもが出自を知る権利などの説明を続けた。女性は10日午前、「自分で育てたい」と申し出て、病院を通じて家族にも連絡したという。
女性は今後、女児を病院に預けていったん退院する。家族と話し合うなどした上で、女児を引き取り、地元で出生届を提出する予定という。
内密出産をめぐっては、国内…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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