台風15号が直撃した千葉県で、家屋の被害が少なくとも1千戸を超えることが14日、県のまとめで明らかになった。大きな被害を受けた房総半島南部の状況は把握できておらず、今後増える可能性がある。14日は台風通過後初めての週末で、県内各地にボランティアが入り、被災者の支援にあたった。
県のまとめでは、家屋被害は全壊2戸、一部損壊1191戸。ただ、被害が深刻な房総半島南部の数字は含まれていない。停電に伴う断水は約2万4千戸で、依然として計318人が避難所での生活を余儀なくされている。県内は午後10時時点で約14万3100戸で停電が続いている。
経済産業省によると、千葉県内で約2千本の電柱が倒壊、損傷したとみられ、東京電力や自衛隊が倒木を取り除くなどして復旧を急いでいる。
一方、県社会福祉協議会によると、この日は少なくとも10市町にボランティアが入り、雨に備えて損壊した屋根にシートを張るなどの作業にあたった。
同日、発災後初めて被害が大きな地域に入った森田健作・県知事は南房総市内で「現場のみなさんは精いっぱいやっている。改めて国の力をかりないと、と実感した」と話した。農業被害も甚大な規模になるとみられ、同行した江藤拓・農林水産相は「スピード感を持って生産者の求める救済をしていきたい」と話した。(古賀大己、小木雄太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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