台風15号の上陸から1週間たった16日、千葉県内の家屋被害が、少なくとも2787戸に上ることが県のまとめでわかった。富津市や南房総市で被害の把握が進み、前日より1千戸以上増えた。ただ館山市や鋸南町(きょなんまち)など13市町村のデータが含まれておらず、今後さらに増えそうだ。16日午後の時点で1万4510戸で断水が続き、計237人が避難生活を強いられている。午後9時の時点で約7万3千戸が停電している。
被害の大きい房総半島南部には15日夜から大雨が降り、復旧作業に影響を及ぼした。館山では午後5時までの24時間で135・5ミリを記録。鋸南町でも同66・5ミリが降った。館山市と南房総市は、土砂災害などの危険があるとして一時、避難勧告を出した。
東京電力パワーグリッドによると、千葉県内で1千戸以上が停電している自治体は18市区町にのぼる。自衛隊は停電復旧のため、16日は約3千人態勢で倒木や土砂の除去にあたった。今後は最大1万人を投入できるよう構える。各市町村は役場などで支援物資を提供するなどしている。(古賀大己、伊藤嘉孝)
◇
停電が続く千葉県館山市の相浜港にこの日、陸上自衛隊が仮設の風呂を開いた。
早速、隣の南房総市から訪れた村中義長くん(8)、宏成くん(5)兄弟は、1週間ぶりに湯船につかった。自宅は、水道が前日に復旧したが、停電は続いているという。義長くんは温かい風呂に、「気持ちいいよ」と笑顔を見せた。
仮設風呂は、周辺の電気や水道が復旧するまで、開設される。(江口和貴)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment