千葉県山武市埴谷の木材加工会社で男性社員(当時71)が遺体で見つかった事件で、県警は、強盗殺人容疑で逮捕状を取った20~30代の男5人を、16日にも逮捕する方針を固めた。また、男らが事件当日、移動に使った車に、盗まれたナンバープレートが取り付けられていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は関与を特定されないための偽装工作とみている。
捜査関係者によると、5人は昨年2月25日夜、金品を奪う目的で同社に侵入、誉田(ほまれだ)一夫さんの両手足を縛って鼻や口に粘着テープを貼るなどし、窒息死させた疑いが持たれている。車の走行経路沿いの防犯カメラなどを解析した結果、埼玉県内で盗まれたナンバープレートが取り付けられていたことが判明したという。
逮捕状が出ているのは、いずれも別の事件で逮捕、起訴済みの男5人。うち20代の男1人は昨年2月、東京都渋谷区内の住宅に侵入し、高齢夫婦を緊縛して約400万円などを奪ったとして、強盗容疑などで警視庁に逮捕された。事件の前には資産状況を尋ねるアポ電があった。30代の男は千葉県内で警察官を装ってアパートに押し入り、住人に暴行して約32万円を奪ったとして、強盗致傷容疑などで県警に逮捕されている。
今回の事件の現場に物色されたような跡があることから、県警は男らが強盗目的で押し入り、誉田さんを殺害したとみている。事前のアポ電はなかったとみており、誉田さんが狙われた経緯や動機を調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment