昨年1年間に千葉地検と県内の区検で処分された事件のうち、7割の2万5488件が不起訴処分だったことが朝日新聞の取材でわかった。不起訴になる割合は3割だった1990年から34年間で40ポイント上昇した。背景には「交通事件」で不起訴になる割合の急激な増加がある。
法務省の検察統計年報によると、道路交通法などに違反した交通事件で不起訴になる割合は、90年に6%。2000年代になって急増し、23年は69%に達した。
一方、殺人や強盗、窃盗などの刑事事件は1990年以降、60~70%台で推移してきた。
検察官が事件を不起訴にする理由は主に3種類ある。罪は成立するが、悪質性が低いとして起訴を見送る「起訴猶予」と証拠が足りず、犯罪の疑いが弱いと判断する「嫌疑不十分」、犯人ではないことが明白な「嫌疑なし」だ。
犯罪白書などを作成する法務…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル