千葉県内の重軽傷者は100人超 台風15号

 千葉県いすみ市大原の民家で屋根を補修中の男性(94)が17日、屋根から転落し死亡したことが消防や県警への取材でわかった。自宅の屋根を補修中に約3メートルの高さから転落したとみられる。

 また同県によると、台風15号による千葉県内のけが人が100人を超えた。17日午後4時時点のまとめによると、千葉市で新たに45人の軽傷者が判明し、重軽傷者は計118人となった。また、農林水産業の被害額は、同日午前10時時点で計267億3500万円に上った。ビニールハウスやガラス室などの農業施設は171億5830万円、コメやニンジンなどの農作物は84億6237万円の被害が出た。水産関係では、漁具の倉庫などに計4億3037万円の被害が出たという。

 建物被害も富里市や横芝光町で大幅に増え、住宅の全半壊や一部損壊は計3912戸になった。断水は1万78戸で続き、192人が避難生活を送っている。

 また、千葉県内の停電は18日午前0時現在、約5万3千戸となった。おおむね27日までとしていた復旧見込みに変更はない。東京電力パワーグリッドが17日夜、記者会見で明らかにした。

 同社が16日までに復旧を終えるとしていた地区については、「おおむね予定通りに復旧した」と説明。20日、27日をめどに復旧見込みとしていた地区も「予定を前倒しして作業を完了しているところもある」とする一方で、山間部など復旧が難しい一部地区では、予定より後ろ倒しになるとの見通しを示した。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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